ビリヤード ノーマルvsハイテク シャフト比較 基礎編 | じんぼーブログ 

ビリヤード ノーマルvsハイテク シャフト比較 基礎編

ビリヤード中級者向け

こんにちは、じんぼーです。\(^o^)/

皆さんのマイキューにはどんなシャフトが着いていますか?

ノーマルシャフト?ハイテクシャフト?

名前だけ聞くとハイテクシャフトのほうが良さそうじゃね?って思うかもしれませんが、そのあたりについて話していきたいと思います。

そしてこれからシャフトを買い替えようと考えている方や、シャフトってどんな種類があるか気になるって方の参考になればと思います。

ちなみに、私はハイテクシャフト信者なので、ノーマルシャフトについては多く語れません。

じんぼー
じんぼー

逆に、これまで使ってきたシャフトについては熱く語っていきます。(´▽`*)

ご了承ください。

※シャフトを購入される際は、ジョイントタイプをよく確認してください。ジョイントを間違えると装着できません。

ノーマルシャフトとハイテクシャフトの違い

ビリヤードボールラックとキューの写真

まずは、ノーマルシャフトとハイテクシャフトとはどういったものなのか、簡単に説明します。

ノーマルシャフトとは

スライスされた木材の写真

1本の木材から削り出して作られたのがノーマルシャフトです。

なので、もともとの木の素性がもろに反映されます。

メーカーから出ているプロダクションキューの安価な商品には、ノーマルシャフトが多く使われていると思います。

かといって、安かろう悪かろうというわけではなく、例えば、カスタムキューの標準装備にもノーマルシャフトが使われていることが多いです。

ノーマルシャフトには「あたり」「はずれ」があると言われています。

一枚革のタップみたいですね。

でも、タップと違ってシャフトは消耗品じゃないので、「あたり」のシャフトを手に入れることができればずっと使えます。

ハイテクシャフトとは

ハイテクシャフトは複数の木を接着したり、中を中空にしたり、中にカーボンファイバーを入れたり、そもそもカーボンでできていたり、いろいろ加工されたシャフトです。

良質の木材が取れにくくなってきたので開発されたシャフトで、「あたり」「はずれ」は少ないとのこと。
(木である以上、全くないわけではないと思いますが)

いろいろ手間がかかっているので、ノーマルシャフトより価格は高めです。

じんぼー
じんぼー

技術の進歩だね!

ノーマルシャフトのメリットデメリット

ノーマルシャフトの解説でも軽く書きましたが、メリット、デメリットについて詳しくご説明します。

ノーマルシャフトのメリット

メリット
  • 打感や音がいいらしい
  • 押し引きやひねりなどのノリ、キュー切れがいいらしい
  • 価格が安めです。(カスタムキューは別か?)

打感や音がいいらしい

木琴の写真

「あたり」シャフトは硬めの打感や澄んだ高い音がするみたいですね。

そこに、「あたり」の一枚革のタップを付けたら、最高との声が多いです。

私も何かの動画で見たことがあるのですが、木琴?の高音域を叩いたような柔らかくも甲高い音がしていました。

撞いたことがないので打感は説明できないのが残念です。

押し引きやひねりなどのノリ、キュー切れがいいらしい

これはシャフトの個性かもしれませんが、「あたり」のノーマルシャフトはキューが切れるらしいです。

個性と言ったのは、的球に当たってからの回転の反応速度や割れ方など、それこそシャフト1本1本違うので、一言でキュー切れが良いといってもその特性が違うのです。

価格が安め(カスタムキューは別か?)

この後に紹介しますが、ハイテクシャフトに比べて価格は安めです。

アダムやメッヅのノーマルシャフトは大体2万5千円以内で買えます。

カスタムキューのシャフトとかいくらくらいなんだろうか・・・?

ノーマルシャフトのデメリット

デメリット
  • ひねったときのトビが大きい
  • 反る可能性がある

ひねったときのトビが大きい

回転するテニスボールの写真

例えば手球に右回転をかけるときに左側を撞きますが、撞いた瞬間手球が右にズレてから前に進みます。

これをトビといいます。

「ひねり」については、こちらの記事を参考にしてみてください。

ノーマルシャフトはハイテクシャフトに比べてトビが大きいです。

トビは厄介なもので、的球に対して真っ直ぐ狙っては、トビの分だけ当たる位置が変わるのでポケット出来ません。

トビの量をあらかじめ予測して、その分狙いをずらすことを「見越し」といいます。

ノーマルシャフトは、この見越しの感覚を掴むのに苦労します。

じんぼー
じんぼー

これまで押し引きしかしてこなかった人が、ひねりをやりだすと、まずつまづくのが見越しですよね~(;・∀・)

反る可能性がある

曲がった木の写真

どんなにいいシャフトでも木は生き物なので、後から反ってくる可能性があります。

もちろん、全てではありません。

シャフトに使われる木は十数年という長い期間乾燥され、成長を止めたものを使います。

そのため、すぐ反ってしまうということは少ないですが、それでも長い期間使うと曲がる可能性はありますし、全く反らないシャフトもあります。

こればっかりは運ですね。

ハイテクシャフトのメリットデメリット

ハイブリッドアルファの写真

今現在(2023年)、各メーカーからさまざまなハイテクシャフトが発売されています。

私がビリヤードを始めた頃(2005年頃)すでにハイテクシャフトが出始めていました。

その頃、プレデター社の「314」を筆頭に、アダムの「A.C.S.S」、メッヅの「ハイブリッドプロ」など、ハイテクシャフト時代の幕開けだったのでしょう。

当時、私や私の友人も、「ノーマルシャフトにできるいい木が減ってるからハイテクシャフトが出たんでしょ?将来、その木も無くなったら何の材料使うんだろうね?」

なんて話をしていたのが懐かしいですが、すでにカーボンシャフトが発売されており、昔空想のように話していたことが現実になっているんだから驚きですよね。

前置きが長くなりましたが、そのハイテクシャフトのメリットデメリットを解説したいと思います。

ハイテクシャフトのメリット

メリット
  • 比較的性能が均一である
  • 反りにくい
  • ひねったときトビが小さい

比較的性能が均一である

整列された車の写真

ハイテクシャフトの構造については説明した通りですが、複数の木を接着して結合していたり、中に芯材を入れたり加工していることから、性能が比較的均一です。

つまり「あたり」「はずれ」は少ないです。

反りにくい

これも構造からくるもので、1本の木ではないので反りにくいです。

複数の木材を使っているので、それぞれの木が違う方向に反ろうとしても、打ち消しあうという理屈ですね。

カーボンシャフトなんて、木ですらないので反る心配は皆無ですね。

ひねったときトビが小さい

これは一概には言えませんが、トビが出にくいようにしたシャフトが多いです。

各メーカーからいろんなハイテクシャフトが出ていますが、極端にトビを抑えたものから、ノーマルシャフトから移行しやすいように、少しトビが出るようにしたものなどあります。

トビが出にくくなる仕組みとしては、シャフトの先端や根本の方で「しなり」を出すことで横撞点を撞いた時の横からの力を吸収したりしてるみたいですよ。

シャフトのしならせ方は各メーカー色々で、中を中空にしたり、カーボンやグラスファイバーを入れてみたり。

一言でトビが小さいといっても、どの程度小さいのか、ショット後のカーブはどのくらい出るのかなどは、使ってみないとわからないところです。

じんぼー
じんぼー

トビが少ないのはとても助かります!プレイ中に気にすることが一つ減るだけで、かなり楽になります(*’▽’)

ハイテクシャフトのデメリット

デメリット
  • 打感・音が鈍い
  • 価格が高い

打感・音が鈍い

「あたり」のノーマルシャフトを使っている人からしたら、打感や音が鈍いと感じるそうです。

複数の木を接着していることから、澄んだ音などが出ないとのことです。
(私はあまり気にしないですが・・・)

価格が高い

物によって価格は結構違いますが、安くても2万5千円から、カーボンシャフトなどは8万円近くします。

普通にプロダクションキューが買えちゃう値段ですね。

私のシャフト歴

私のマイキューおよびシャフト歴としては、

①プリントキュー(もちろんノーマルシャフト)

②MezzのSAという入門キュー(これもノーマル)

③SAにハイブリッドアルファ(初のハイテクシャフト)

④EXCEEDというハイエンドキュー(ハイブリッドプロ2が標準装備)

⑤EXCEEDにハイブリッドアルファ

⑥EXCEEDにEX-Pro(EXCEED用に開発されたシャフト)

こんな感じでノーマルからハイテクシャフトを使ってきましたが、それぞれの感想を少し。

ハイブリッドアルファの使用感

わたしのビリヤード歴の中で、このハイブリッドアルファが一番使用時間が長いです。

その使用感をまとめると、

①トビは少し出るけど、ノーマルよりは少ない。

②パワーはそれほどではない。

③パワーが出てない分、繊細なタッチに敏感に反応してくれる。(タップ次第)

④ノーマルからの乗り換えがしやすい

⑤ひねりもそこそこ乗る

このシャフトを初めて使った時の感想は、ずばり「優しいシャフト」でした。

私はハイブリッドアルファを使っていると、自然とハードショットが減ります。

理由としては、パワーがそれほど無いからシバき気味みついてもそんなに意味がない。

それより、回転をかけてうまく回した方が、手球が乗ってくれるという感じです。

変な例えかもしれませんが、「女性的な」シャフトに感じました。

↓ハイブリッドアルファはこちらから↓

ハイブリッドプロ2の使用感

EXCEEDを購入して標準装備されていたのが、このハイブリッドプロ2です。

ハイブリッドプロ2は当時の最新モデルのシャフトでした。(私は2015年購入でした)

使用感としては、

①トビは少ない。

②ひねりもしっかり乗る。

③パワーも結構ある。

これだけ書くと、非常に優秀なシャフトです。実際、Mezzが誇るハイテクシャフトですから性能は高いです。

ただ、私には合わなかった。

具体的に何がとは言えないんですが、感覚的なところで常にズレている感じでした。

決して、このシャフトを悪く言っている訳ではないです。客観的に見ても、そのスペックは疑いようがありません。

私に合わなかったというだけです。

※広告がなかったのでリンク無しです。欲しい人はニューアートさんとかに問い合わせれば購入できると思います。

EX-Proの使用感

次にEXCEED用に購入したのがEX-Proでした。

これが私にはドンピシャにハマりました。初撞きの時の感動が今でも忘れられないくらいです。

①トビはとても少ない。

②ひねりもしっかり乗る。

③パワーはそこそこ。

④繊細なタッチは拾ってくれる。

これだけ見ると、ハイブリッドプロ2とそんなに変わらないんですが、使用感は全く別物です。

たまたま私の撞き方や感覚にハマっただけだと思いますが、非常に見越しが取りやすくなりました。

引き球も引けるし、超ソフトショットにもひねりが乗ります。

ハイブリッドプロ2はキュー先でしなってトビを逃がしている感じですが、このEX-Proはシャフト全体がしなってるイメージでしょうか。

そのおかげか、パワーの抜け感が少なく、打感がいいです。実際手球にはそれほどパワーは乗らないんですけどね。

もちろん、このシャフトが合わない人もいるでしょう。

私の友人でアダム使いがいるんですが、

友人曰く、「華奢な打感で、しっかり感がない。パワーがないので、遠い球の時に的球に到達するまでに押し引きの回転がほどけてしまう感じ」

らしいです。

やっぱり人の感じ方はそれぞれってことですね。

(私には最高のシャフトなんですけどね・・・)

おまけ:314

プレデターの314を昔から使っている友人がいて、何度か撞かせてもらった時の感想も書いておこうと思います。

①とにかく細い。いつものブリッジだとぶかぶか。

②トビは少ない。けど、ある一定の強さから急にトビ量が変化する。

③パワーはあんまりない。ハイブリッドアルファよりない。

④ひねりはしっかり入る。微妙なタッチは拾ってくれる。

全体的な感想としては、とにかく線が細い感じ。

上記のハイブリッドアルファの項目で「女性的」と書きましたが、この314は何というか「学生?」ってイメージでした。

大人ほど力もなく、ただこちらの入力には敏感に反応する感性の高さがある。

ハードショットでは腰砕け感があり、へそを曲げる感じ。

このニュアンス伝わるかな・・・。

ちなみに、この友人の314はハイテクシャフト初期のころのもので、今は「314-3」というシャフトが出ています。きっと進化していることでしょう。

おまけ:A.C.S.S

これも旧友ですが、昔からアダムのA.C.S.Sを使っている友人がおります。

それも撞かせてもらったことが何度もあるので感想を書きます。

①太い。Aテーパーなので根元に行くほど太く感じる。

②パワーがある。

③押し球がしやすい。

④トビは少ないが、あるはある。ノーマルよりは抑えられている感じ。

⑤打感はドムッって感じ。(タップのせいかも)

314の正反対の性格って感じですね。アダムのキューが少し重めというのもあると思いますが、非常に力強いシャフトだと感じました。

アダムのキューって全体的に剛腕ってイメージですね。重くて太くて硬い。(悪い意味ではないです)

シャフト自体が力強いため、繊細なタッチの弱ショットなどは苦手かもしれません。

テーパー形状がAテーパーなので、Mezzのproテーパーに慣れていると手球にインパクトしてからフォロースルーするときにめちゃくちゃ太く感じます。

今では、「A.C.S.S M」や「A.C.S.S Pro」などが出ており、さらに進化してるみたいですね。

こちらはプロテーパーなので、ストロークしやすそうですね!

ところで、A.C.S.Sって調べたら「Adam Center Core Super Shaft」の略らしいのですが、それじゃA.C.C.S.Sだよな~っておもった。

おまけ:REVO

久しぶりに会った友人がプレデターのREVOを使っていたので使わせてもらいました。

数球撞かせてもらっただけなので、そこまでちゃんとはレビューできないかもですが、感じた範囲でご紹介します。

友人のキューとツーショット。上がじんぼーのキュー、下が友人のキューです(アダム)。

タップは買った時から付けっぱなしということだったので、「プレデタービクトリーS」ですね。

リングトカゲ(白)のグリップがふつくしい(*´ω`)

それでは、REVOシャフトを使用した感想を。

①表面サラサラでよく滑る。グローブいらないんじゃない?(´▽`*)

②フリーボールのとき手球をシャフトで微調整するとキンキンと甲高い音がする。割れそうで怖い。(もちろんカーボンなので割れるってことはそうそうないだろうけど・・・)

③思いのほか打感が柔らかい。おそらくタップがSだということもあると思うけど、見た目のイメージに反してセンター撞きでも、ひねりでも、結構柔らかく感じた。

④ひねった時、トビの出方が程よい。違和感があるほどトビが抑えられてるわけではないので、自然な感じ。トビを逃がす感覚はキュー先で逃がしているように感じる。

⑤ちょっと重いかも。友人のキューはもともとアダムのA.C.S.Sをつけていたが、その時は非常に後ろバランスで、じんぼーにはちょっと使いにくかった。

しかし、今回のREVOでは重心が中心に来てとても振りやすい。シャフトが重いためバランスが取れたのだろう。

REVOシャフト購入を考えている人は、重さの調整も視野に入れておいた方がよいと思う。

A.C.S.Sが軽いのか、REVOが重いのかわからないが、少なくとも、この二つはかなり違うと思う。

結果:REVOいいよ、REVO・・・(´Д`)

まとめ

  • ノーマルシャフトには「あたり」「はずれ」があり、「あたり」シャフトは最高。
  • ノーマルシャフトはトビが大きいが、キュー切れもいい
  • ハイテクシャフトは性能が均一で「あたり」「はずれ」が少ない
  • ハイテクシャフトはトビが少ないので見越しも少なくて済む

トビに関しては慣れや練習でカバーできる部分なので、打感や音を大事にしたい人は「あたり」のノーマルシャフトを探すのもいいかもしれませんね。

後から反るかもしれないし、「あたり」「はずれ」があるなんて嫌だという人は、ハイテクシャフトをチョイスしてみてください。

私は、少しでも不安要素をなくしたいですし、見越しも少ないなら楽なのでハイテクを使っています

いかがでしたでしょうか。

シャフトはタップに次いでかなり重要なパーツなので、よく吟味して選んでみてくださいね。

それでは、楽しいビリヤードライフを~。\(^o^)/

おまけ ~今日のビリヤードあるある~

314、59、3579・・・

これらの数字が目に入ると、瞬間的にビリヤードが浮かぶ人はもう末期。

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