ビリヤード 引き球が引けない! 私が行った解決法5選 | じんぼーブログ 

ビリヤード 引き球が引けない! 私が行った解決法5選

ビリヤード初心者向け

こんにちは、じんぼーです。\(^o^)/

引き球が苦手な人って結構いると思うんですよ。

私もビリヤードを初めてしばらくは引き球が苦手でした。

下を撞いているのに全然バックスピンしてくれない。

的球に当たった後その場で止まったり、むしろ前進しちゃったり。

さすがにそこまでではないにしても、ヘロヘロっとしか戻ってこないとかよくありました。

しかし、ビリヤード歴15年目現在はむしろ引き球が好きで(上手とまではいかないが)、かなり使用頻度高めのゲーム構成をしています。

今回は、そんな私がどのようにして引き球ができるようになったか、紹介したいと思います。(≧▽≦)

引き球に苦手意識がある方は参考にしてみてください。

ただし、引き球ができればゲームに勝てるようになるというわけではありません。

引き球はあくまでテクニックですからね。

引き球は苦手と言っている友人がいるのですが、普通にマスワリしてきますから(;・∀・)

引き球が引けない原因

引き球が引けない原因はいくつかあります。

あなたは何ができていないのか、一つずつ確認していきましょう。

下の撞点が撞けていない

じんぼー
じんぼー

いやいや、引き球しようとしてるのにまさかそんなことないでしょ~(;・∀・)

と思いますよね。

でも、初心者のうちは意外とよくあるんです。

撞く前に素振りしている時はしっかり下の撞点を狙っているのに、いざ撞いた瞬間に撞点が上がって中心あたりを撞いてるんです。

自分ではあまり気づけないかもしれないので、友人に見ててもらうとか、スマホで動画を撮って見てみるといいかもしれませんね。

ブリッジが緩い

引き球の時のブリッジと撞点
じんぼー
じんぼー

撞点や狙いばっかり意識して、ブリッジに意識が向かないことが多いかも・・・

ブリッジが緩いと引き回転が弱くなりがちです。

どういうことかというと、タップが手球に当たった瞬間にキュー先が下に弾かれてしまい、引き回転が上手く乗らないからです。

これは、引き球に限らず、押し球の時にも、ひねりの時にも言えることです。

また、ブリッジが緩いとストロークが安定しないため、撞点が安定しません。

そうすると、センターショットでさえ不安定になり、そもそもシュート力が低くなってしまいます。

ブリッジが緩くなる理由
  • キューが滑らないためブリッジを締めていない
  • 的球に意識が行きすぎて、ストロークやブリッジを意識できていない

などの理由が考えられます。

キューの滑りが悪いという人は、この記事も参考にしてみてください。

キュー出しを意識しすぎて過剰になっている

キュー出しの写真
じんぼー
じんぼー

そもそもキュー出しって?

簡単に言うと、

「キュー出し」とは、ストロークしてキュー(タップ)が手球にインパクトした後に更にキューが前に出ていく事です。

「キュー出し」が過剰になると、なぜ引き球ができないかというと、キューを前へ前へ出そうという意識により、キュースピードが自然と落ちやすいためです。

すごいミクロの話をすると、タップと手球のわずかな接触時間の中で、いかに手球を回転させるための力を加えるかが重要になってきます。

キュー出しを意識しすぎてストロークが長くなると、キュースピードが遅くなり、回転する力を伝えきれません。

なので、引き球の場合は、キュー出しはそれほど長くとらなくていいので、手球までのキュースピードを上げることを意識しましょう。

タップの状態が悪い

タップの状態と一言で言っても色々あります。

タップの状態
  • タップがパンクしていないか
  • タップが先角よりはみ出していないか
  • タップのRは平らすぎないか
  • タップが薄すぎないか
  • タップが柔らかすぎないか

パンクしているタップは問題外として、タップのせいで引き球がしにくくなっていることもあります。

これは、人の撞き方の個性で変わってくる部分もあるので、絶対ではありませんが、目安にはなるでしょう。

タップがパンクしていないか

パンクしたタップの写真
じんぼー
じんぼー

このタップはもう駄目ですね・・・

タップとは、牛や豚など動物の革でできています。

長い間使用し続けたり強い衝撃を与え続けると、タップの繊維がどんどん切れていき、しまいにはフカフカのスポンジのようになってしまいます。

このように、もともと持っている弾力が失われた状態を「パンク」と呼んでいます。

この状態になると、手球とタップが接触したときの力をタップが吸収してしまうので、手球の回転に繋がりません。

タップが先角よりはみ出していないか

タップが先角よりはみ出している状態とは、このような状態です。

膨らんだタップの写真

これの何が悪いかというと、引き球のように撞点が手球の外に行くにつれて、タップの外側が手球と接触するようになります。

この時、タップの側面が先角よりはみ出しているということは、タップを支えるものが無いということです。

つまり、手球にタップが当たった瞬間に変形しやすく、変形するということは衝撃を吸収してしまうということ。

結果的に、手球を回転させる力を吸収してしまうということです。

よって、メンテナンスができていない膨らんだタップでは引き回転が上手く乗らないということです。

タップのRは平らすぎないか

タップのRが平らすぎると、引き球が弱くなりがちです。

とはいえ、ちょっとぐらい平らでも引ける人は引けちゃいます。

ただ、引き球が苦手な人にとっては、結構影響が大きいんじゃないかと思っています。

タップが平らということは、わずかですが、タップと手球が接触する点が手球の中心に寄るということです。

初心者のうちはタップを平らにすることで、多少の撞点のズレを許容してくれる寛容なキューとなります。

しかし、上達してきて撞点が安定し意図的に回転をかけるようになると、平らなタップはRが大きなタップより回転のかかり方が甘くなります。

なので、平らなタップでは引き球がやりづらいでしょう。

タップが薄すぎないか

薄くなったタップの写真
じんぼー
じんぼー

さすがにこんなに薄くなるまで使う人はいないだろうけど(;・∀・)

ご自身のキューのタップの厚みはどうでしょうか?

薄すぎたりしていませんか?

薄いタップのほうが引けるという人も中にはいますが、それはその人のタイミングが合っているだけです。

そして、そういう人は中級者~上級者であることが多いです。

どういうことかというと、タップが薄いと手球の「球離れ」が速くなりますが、その短い接触時間の間に回転を乗せるのが難しいのです。

経験を積んで自分のインパクトのタイミングを掴んでいる人は、もはや中級者以上でしょう。

つまりそういう人たちは、薄いタップだから引けるのではなく、引きやすいタップの厚みが薄いということです。

初心者~中級者の方は、まだ自分のインパクトのタイミングが掴めていないことが多いため、薄すぎるタップは使いこなすのが難しいでしょう。

タップが柔らかすぎないか

誤解を生む可能性がある表現ですが、柔らかいタップも案外引きにくいです。

引きにくいというより、強い引き球が苦手という言い方がいいかもしれません。

裏を返せば、強い引き球をしてもそれほど回転が乗らないので、力加減によるコントロールが寛容ということです。

では、なぜタップが柔らかいと強い引き球が苦手なのでしょうか。

それは、インパクトの瞬間にタップの柔らかさで力を吸収してしまうからです。

もちろん、パンクしたタップ程ひどいことにはなりませんし、引き回転はちゃんとかかります。

が、キュースピードを上げた強いショットでも、強烈な引き球はしにくいでしょう。

じんぼー
じんぼー

柔らかいタップを使っている人は、回転の強さよりコントロール性を重視しているんだね。

引き球ができるようになる5ステップ

引き球ができない原因を説明しましたが、ここからは引き球ができるようになるためのコツを解説します。

まずはタップの状態を整える

状態の良いタップの条件は、

良いタップの状態
  • (もちろん)パンクしていないこと
  • 側面が先角より膨らんではみ出していないこと
  • 10円球くらいのRになっている
  • 程よい厚みがある
  • タップの硬さはM~H
きれいなタップの写真

ブリッジをしっかりする

しっかりブリッジを組んだ写真

ブリッジはスタンダードブリッジをお勧めします。

もちろんVブリッジでもいいのですが、よりキューを拘束したい考えるとスタンダードブリッジが良いでしょう。

そして、いつもよりちょっと強めにキューを拘束してみてください。

大事なのは、インパクトの瞬間に手球からキュー先を弾けさせずに手球の奥にキューを押し込んでいくイメージです。

じんぼー
じんぼー

写真だと結構強くブリッジを組んでいるね

テイクバックを遅く、キュースピードを速くする

キュースピードも比較的大事です。

ただし、キュースピードを速くしようとして、テイクバックも速くしている方がいますが、これは撞点が安定しにくいです。

素早くテイクバックをしてしまうと、腕の力でそれを相殺なくてはならないため力みやすいです。

なので、テイクバックはゆっくり取って、ブリッジギリギリまでキューを引きます。

この時に、自分が今から撞こうとしている撞点をしっかり確認して一呼吸置きます。

その後、「ビッ」っと素早くキューを出すことで、速いキュースピードでしっかり下撞点を撞けるでしょう。

テイクバックしている写真
インパクトするときの写真
じんぼー
じんぼー

テイクバックの時、右手はほとんど握ってないね右腕以外はどこも動かないくらい体幹を固定するよ。

キューを出す

キュー出しの写真

私も昔はビリヤード店の店長に「もっとキュー出せよ~」とよく言われていました(*‘∀‘)

これって、実は目的と結果がごっちゃになっているんです。

単純に、手球を撞いた後もキューを出せばいいと思うじゃないですか。

でも、それって「キューを出す」ことが目的になってますよね?

そうじゃなくて、「キューを真っ直ぐ振っていった途中に手球がある」イメージなんです。

だから、手球を撞いた後もキューが真っ直ぐ進み続け、結果的に「キューが出る」んです。

ということは、手球を撞いた後のフィニッシュの形を意識することが大事ということです。

そうすることで、下撞点を撞いた際に、キュー先がブレずにしっかり撞き抜くことができます。

とにかく下の撞点を撞く

まあ、何よりこれですよね。

とにかく、下の撞点を撞かない限りは引き球はできないわけですからね。

それで、どのくらいの撞点を撞くかですが、残念ながら自分で探るしかありません。

まずはキュースピードを一定にして、徐々に撞点を下にずらしていきます。

ミスキューをしたところ付近が、自分の限界撞点です。

次に、その限界撞点を更に速いキュースピードで撞きます。

それでマックスのキュースピードで撞いた時に引ける距離があなたの限界引き球です。

引き球のレベル(目安)

ドローショットレベルの絵
引用:ニューアート様 ドローショット、マックスどこまで引ける?

※この結果は、あくまで目安です。テーブルのラシャの状態や、気温、湿度、タップの状態などが影響します。

ちなみに私はE~Fでした。

じんぼー
じんぼー

せめてGくらいはいきたいね(;・∀・)

これじゃ偉そうに教えられないよ・・・

私が使っているキューのこの時のセッティングとしては、

  • キュー:mezz SA-7
  • シャフト:ハイブリッドアルファ
  • タップ:KAMUI ブラック M

あなたは、今どの位引けて、この記事を参考にしたらどのくらい距離が伸びたか、是非確認してみてくださいね。

じんぼーのドローショットの切り抜き

まとめ

  • まずはタップの状態を整える
  • ブリッジの拘束を強くする
  • テイクバックを遅く、キュースピードを速くする
  • キューを出す
  • とにかく下の撞点を撞く

引き球は必ずできるようになります(´▽`)

引き球ができるようになると、ポジションプレイにかなり選択肢が増えますし、マスワリも出しやすくなるでしょう。

是非参考に練習してみてくださいね!

それと、引き球関連の記事をもう一つ書いているので、ぜひこちらも参考にしてみてください(≧▽≦)


↓タップが気になるならこちら↓

それでは、楽しいビリヤードライフを~。\(^o^)/

おまけ ~今日のビリヤードあるある~

強い引き球にあこがれて、硬いタップに替えてRをどんどん丸くする。

硬いタップを求めて、自分でタッププレッサーを購入して締め始める。

そしてある時、ただ硬いだけでは引き球が強くならないことに気づき、いつもの斬Mに戻る。

タップは難しすぎて、素人が手を出すところではないのだ・・・

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