ビリヤード 【全写真付き】失敗しないタップの交換方法を解説 | じんぼーブログ 

ビリヤード 【全写真付き】失敗しないタップの交換方法を解説

ビリヤード道具

こんにちは、じんぼーです。\(^o^)/

じんぼー
じんぼー

なんだかミスキューが多いし打感がおかしい気がする。

じんぼー
じんぼー

同じ撞き方してるのに、前より引けなくなった。

そんなときありませんか?

もしかしたら、あなたのキューのタップはもう寿命を迎えているかもしれません。

その場合、なるべく早急にタップを交換したいですよね。

皆さんはタップ交換をどうしているでしょうか?どこかやってくれるお店に頼んでいますか?

近くにタップ交換をしてくれるお店があればいいですが、最近はビリヤード店も少なくなってきたのでなかなか見つからないかもしれません。

見つかったとしても距離が遠いと行くのが大変ですし、自分の大切なキューを郵送で送るというのもなんだか気持ち悪いというか・・・、できれば自分で運びたいですよね。

そんな時、自分でタップ交換ができれば、好きなタイミングで好きなタップに付け替えることができますよね(*’▽’)

そして、キレイに仕上げることができた時は気持ちがいいものです。

今回の記事は、私がやっているタップ交換方法を細かく写真付きでご紹介しようと思います。

「自分でタップ交換をしてみようかな」と思ったあなた!是非参考にしてみてください!

用意する物・道具

用意するものリスト
  • 切り出しナイフ(片刃のカッターでも可)
  • サンドペーパー(250~600番くらい)
  • アロンアルファゼリー状
  • セロテープ(マスキングテープ)
  • R出しやすり(棒やすりでも可)
  • キューキューブ
  • 新聞紙や段ボール
タップ交換に使う道具の写真

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交換するシャフトの紹介

今日交換するタップはこの子!

これから交換するタップの写真

実は、このタップ・・・、付けてから7年近く経ってました!(;´゚д゚`)

ずっと違うキューを使っていたので、このキューを久しぶりに引っ張り出して使ってみたら、球を撞くたびに「ボムっ」って感触が右手に伝わります。

・・・明らかにパンクしてる(;´∀`)

いくら斬タップといえど、7年も放置されればお亡くなりになるんですね。

付いているタップを外す

付いているタップはカッターで落としてしまいます。

この時、積層だったら約1枚分、一枚革だったら1~0.5mmくらいの厚みを残します。

先角とタップの境目ギリギリを狙うと、先角を傷つけてしまう危険があるからです。

タップにカッターの刃を当てている写真

刃を入れるときは、刃を当てて少し力を加えながら、シャフトを少し前後に回します。

そうすることで、徐々に刃が食い込んでいって、そのうちストンと落ちます。

タップを切り落とそうとしている写真

頑張って切ろうとして強い力を加えると、こじったときにカッターの刃が折れて指を切る危険があるので、無理はしないように。

外れたタップの写真

先角の面をキレイにする

先角にはまだ薄くタップが残っていると思います。

先角にタップが少し残っている写真

カッターの刃をホルダーから取り出し、先角に刃を押し当てます。
この時、少し刃を立てると切りやすいです。(立てすぎはだめです)

少し残ったタップをカッターの刃で切っている写真

そして、シャフトをゆっくりクルクル回して、少しずつタップの残りかすを削っていきます。
この時、完全に削りきろうとしなくていいです。少し残す感じで。

少し残ったタップをカッターの刃で切っている写真
先角の表面がある程度きれいになった状態の写真

今度は、カッターの刃を先角の面に直角に当てて、またシャフトをクルクル回します。

そうすると、カッターの刃の直線度を利用して削ることができます。

先角にカッターの刃を垂直に当てている写真
先角が少し削れている写真

この時、「キリキリ」っと音が鳴りますが、人によっては苦手な音かもしれません。

私も若干ゾワゾワします。笑

この時削れているのは、元々着いていた接着剤で、先角が削れているわけではないので安心してください。

(やりすぎると先角も削れますけど・・・、多少なら全然大丈夫ですので)

先角の表面がピカっとしたらOKです。

キレイになった先角の写真

新しいタップの接着面を削る

次は、新しいタップの接着面を削ります。これは接着面を平面にするためです。

「GLUE」と印字されている面が接着面です。

新しいタップの接着面の写真

この面をサンドペーパーで削ります。

サンドペーパーは400番~600番くらいでいいでしょう.

削り方は、硬い平らな机などの上にサンドペーパーを置いて、その上でタップを回しながら削ります。

4~5回クルクルした、タップをつかんでいる指を持ち換えて、またクルクル。

ずっと同じ場所を握っていると、いつも同じ場所に力がかかるので、斜めに削れてしまったりします。

新しいタップの接着面を削っている写真

「GLUE」の文字が消えれば十分でしょう。

平面かどうか確認するには、カッターの刃の上にタップを乗せて、光に透かして見てください。

タップとカッターの刃の間から光が漏れてこなければ大丈夫です。

ちなみに、今回チョイスしたタップは、こちら!

カムイブラック Mです。

このタップは見た目に反して結構包容力があるんですよね~(*´ω`)

グリップ力があり手球をしっかりつかんでくれる感触で、ミスキューする気がしません。

多少反発がマイルドすぎるところがありますが、私のように弱め~中くらいの強さのショットが多めのプレイヤーには結構相性がいいんですよね。

他のおすすめタップはこちらで紹介しています。

先角にテープを巻く

次に、先角にテープを巻きます。このテープはセロテープでもマスキングテープでもいいです。

先角の縁ギリギリより気持ち下気味に貼って、2周くらい巻きましょう。

この時、絶対に先角の上面側にテープがはみ出ないようにしてください。

テープが先角より高いと、タップを接着するときに隙間ができてしまい、タップが浮く原因になるからです。

先角の周りにセロテープを巻いている写真

テープの最後の部分は折り返しておくと、剥がすときに持ち手になって剥がしやすいです。

先角の周りにセロテープを巻いた写真

先角と新しいタップに接着剤を付け、位置を調整しながら圧着する

私は、アロンアルファゼリー状を使っています。

接着剤については、いろんな人がいろんな接着剤を紹介しており、その特性なども解説されていますが、わたしはあまり気にしないので、アロンアルファにしています。

あえてゼリー状にしているのは、液体より硬化が遅いので、タップを乗せた時ずれてしまっても調整する余裕があるからです。

タップ交換作業の中で、この瞬間が一番緊張します。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

タップの接着面に接着剤を塗り、

新しいタップに接着剤を塗った写真

すかさずくっつけます。

全周から接着剤がブニュっとはみ出せばOKです。

接着剤がはみ出さない部分があると、接着剤が全面にいきわたっていない可能性があります。

先角にタップを接着した写真

シャフトを回転させて、タップがシャフトの中心に乗っているか確認します。

この時ずれていれば、タップを押しながら微調整しましょう。

接着剤が更にはみ出してきますが、気にせず微調整しながら押し付けていきます。

早速接着剤が硬化し始め、タップが動かなくなってきたら、ちょっと強めにギューッと押します。

タップを強く押し付けている写真

この時、タップを下にしてトントン落として空気を抜く作業を行っている方もいるようですが、私は正直あまり意味はないと思っています。

理由としては、

  • 先角とタップがすでに密着した状態であること
  • 接着剤の硬化が始まっており、仮に空気が入っていても時すでに遅しであること
  • 私なりの接着剤のつけ方は、タップの中心に山のようにすることで、先角と接着する際に空気を追い出すようにつけることができると思っているから

ですね。

次に、先角の周りに巻いたテープをこの時点でゆっくり剥がします。

はみ出した接着剤が付いているので、手で触らないように注意してください。

テープで固定する

もうほとんど固まっているので、あまり心配はないと思いますが、私は念のため、テープを貼り付け、シャフトとタップを固定します。

タップをセロテープで固定している写真

放置する

ここまで来たら、コーヒーでも飲んで一息つきましょう。

接着剤の硬化待ちです。だいたい30分くらい待てば十分かと思います。

~30分後~

固まりました。

接着が固まった写真

タップの側面を削る

接着剤が固まったら、いよいよタップの側面削りです。

私は側面削りにこだわりがあり、切り出しナイフを使っています。

切り出しナイフの写真

しかも、この切り出しナイフの裏はあえて裏押しを広く研いで、完全な平面にしています。

私なりにタップ交換専用に研ぎあげているので、普通は買ってそのままは使えないと思います。

刃の裏と表が完全に平面になるように、完全に平らな砥石で微調整しながら研ぐ必要があります。

かなり面倒くさいのであまりおすすめはしないです(;´∀`)

ただ、最高の切れ味が出せると、格段にタップ削りが楽になります。(*‘ω‘ *)

これに関しては、片刃のカッターでも同様なので切り出しナイフじゃなくても大丈夫です。
(両刃のカッターではだめです)

切り出しナイフの裏を先角にぴったりと押し付け、シャフトをクルクルと回しながらリンゴの皮むきの要領でタップを削っていきます。

この時、上向きの力を強く加えてはいけません。接着剤が固まっているとはいえ、外れる可能性があります。

切り出しナイフでタップの側面を削っている写真

この作業は、親指が疲れますが頑張りましょう。切れ味のいい刃物なら疲れも軽減します。

切り出しナイフでタップの側面を削っている写真

先角とタップの直径が同じになったら一番しんどい作業終了です(^o^)/

タップ側面を削り終えた写真

タップのRを付ける

タップの側面を削り終わったら次にR出しです。

最初は、タップの角を落とすようにざっくりと台形にします。

タップの角を切っている写真

私は、タップキューブを使って、まるで火でも起こすかのようにぐりぐり削ります。
(これはあまり推奨されていない削り方かもしれませんが、私は気にしていません。)

タップキューブでRをつけている写真

ある程度Rが作れたら、棒やすりで好みのRに整形します。

棒やすりは押すだけの方向で動かし、シャフトはそれに逆らうように回転させます。

どちらも一方方向にのみ動かし、棒やすりの動かすスピードとシャフトを回転させるスピードを一定にすることで、均一に削ることができます。

ただ、これが慣れないと、タップの一部分だけ凹んでしまったり、R形状がいびつになったりしますので、練習が必要です。

棒やすりでタップのRを整えている写真

棒やすりは扱いに慣れないと、ずれた時に先角やシャフトを傷つけてしまうことがあるので注意しましょう。

本当は棒やすりなんか使わず、タップシェーパーを使うのがいいと思います。(;´Д`)

タップを締める

タップの側面を締めます。

そうです、日常的なメンテナンスの時にも書きましたが、唾液を付けて刷り込みます。

タップ側面に唾液を塗っている写真

タップ側面に唾液を塗り、サンドペーパーの裏でギチギチとこすります。

紙やすりの裏側でタップを引き締めている写真

これでタップ側面がツヤッツヤになります。

タップの引き締め前後の比較写真

どうですか?キレイでしょう。

タップ交換が完了した写真

これでタップの交換は完了です!(*‘ω‘ *)

お疲れ様でした~ヾ(≧▽≦)ノ

今回使った小道具たち

まとめ

いかがでしたでしょうか。

タップ交換、難しいポイントはありますが、やってやれないこともないです。

自分でタップ交換できるようになれば、自分が好きなタップをいつでも交換できますよ!

ぜひ挑戦してみてくださいね。

それでは、楽しいビリヤードライフを~。\(^o^)/

おまけ ~今日のビリヤードあるある~

タップ交換・・・。

自分でできるようになるとタップ交換頻度が増えて、タップ代が馬鹿にならない・・・(;´Д`)

最近の積層タップ高すぎじゃね!?

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