カスタムキュー ショーン(schon)を手に入れた話 後編 | じんぼーブログ 

カスタムキュー ショーン(schon)を手に入れた話 後編

ビリヤード道具

こんにちは、じんぼーです。\(^o^)/

「カスタムキュー ショーンを手に入れた話 前編」に引き続き、後編です。

前編では、「CX-77」を手に入れるまでのいきさつをくどくどと書きましたが、後編ではいよいよ使ってみた編になります。

新しい相棒を手にしたじんぼーはどう感じるのでしょうか。

「CX-77」使ってみた

EX-Proシャフトでの使用感

まずは使い慣れたEX-Proシャフトを装着。

適当にバラ球を撞いてみました。

EX-Proシャフトの写真

バットが重い、細い。

まず感じたのはこの二つですね。

重いのはわかっていましたが、バットが細いのは気づいていませんでした。

でも、細いのはそんなに使いづらくは感じないのでまあ良しとしましょう。

重いのは、分かってはいてもやっぱり使いづらいですね。(許容範囲と言っておきながら、実際撞くとね・・・)

しかも、キューの真ん中(ジョイント)のあたりに重さを感じます。

MezzのSAがキュー全体に重さのバランスが散らばっている感覚に対して、ショーンは中心付近に密に詰まっている印象です。

重さや重心の概念からは上手く説明できないんですが、とにかくマスが集中している感じです。

左がMezz SAで、右がショーンの重さのイメージ。

重さが重くなった分、手球にパワーが乗ります。

いつも以上に手球が走ってしまい、ポジションが上手くいきません。

そもそも、重さに負けてしまい、シュート自体も怪しく、簡単なショットを外してしまったり・・・。

あと、見越しも少し増えた気がします。

ひねったときに、重さで少しトビが増えるのかもしれません。

じんぼー
じんぼー

これは難しいぞ・・・

重いキューがこれほど難しいとは思いませんでした。

逆に言えば、これまで軽いキューをいかに小手先で撞いていたのか身に染みて分かります。

ノーマルシャフトでの使用感

次にショーンのノーマルシャフトを使ってみます。

ショーンノーマルシャフトの写真

コーンッ

音!

音がとんでもなくイイです!(;’∀’)

木琴でも叩いているかのような澄んだ音がします。

まさに楽器ですね。

タップは積層タップで、「ショーンタップ」なるものが付いているようです。

積層タップはそんなにいい音がするとは言われていませんが、このタップがショーン用だからでしょうか?

ただ、どんな撞き方をしてもいい音がするという訳ではなく、ブリッジもグリップもあまり握り込まず、キューの重さだけを乗せていくようなストロークで、しかも、撞点によって出るときと出ない時があり、それがどこなのかぜんぜん全然分かりません(・_・;)

とにかくその音が聴きたくて、出しそっちのけで振り抜いてしまいたくなります。

じんぼー
じんぼー

音だけで、このシャフトを使う価値があると思ってしまうほどいい音だねヾ(≧▽≦)ノ

使い心地としては、硬さもあり、手球にパワーが乗ります。

特に押し球がいい感じに切れますが、引き球はそれほどではありません。(私がまだキューに慣れていないだけですが)

ひねりについては、やはりノーマルシャフトなのでトビが大きいです。

もちろん、私の基準が基本的にハイテクシャフトなので、ノーマルシャフトの中ではトビは小さい部類になると思います。

昔使っていた「ハイブリッドアルファ」よりもう少しトビが出るくらいですね。

強く撞くとトビが大きくなるのもノーマルシャフトの特性です。

それと、これは本当に感覚的な話になるので、伝えるのが難しいんですが、

「ノーマルシャフトのほうがバットとの一体感がある」

ということです。

このバットに装着するために作られた感というか、実家感というか・・・。

ものすごくしっくり来るんですよ。

EX-Proのほうは後付け感があるんですよね。

重さで言えば、EX-Proが120g、ノーマルシャフトが117gなのでほとんど変わりません。

なのに、やっぱり違うんです。

シャフトで悩む

私は、完全に悩んでしまいました。

使い慣れたEX-Proシャフトか、バットとの一体感のあるノーマルシャフトか・・・。

どっちもメリットとデメリットがあり、それぞれが相反しています。

EX-Proシャフト

メリット①:トビが少ない

メリット②:使い慣れている

デメリット①:音が良くない(ショーンが良すぎる)

ショーンノーマルシャフト

メリット①:音がめちゃくちゃいい

メリット②:バットとの一体感がある

デメリット①:トビが大きい

これまでの慣れもあり、使いやすさを重視するなら、EX-Pro。

「CX-77」というキューを楽しむのであれば、ノーマルシャフト。

ラブコメ漫画的に例えるなら、

EX-Pro:長い付き合いですごく仲がいい、付き合う寸前くらいの気心の知れた女友達

ショーンノーマル:しばらく会ってなかったけど、久しぶりに会ったら魅力的になってる幼馴染

みたいな。

じんぼー
じんぼー

例えが気持ち悪すぎるだろ(・_・;)

そんなピンク色の妄想をかましながらも、どっちのシャフトにするか決められずにいたところ、嫁からのアドバイス。

嫁

ビリヤードなんだから入れられた方がいいんでしょ?んじゃ、やっぱりEX-Proでしょ

じんぼー
じんぼー

おっしゃる通りです。

そうですよね。

ビリヤードなんだから入れてなんぼ。

改めて、ノーマルシャフトをじっくり使ってみても、入れ出しの精度が共に絶望的です。

という訳で、美しい音色のノーマルシャフトを封印してEX-Proを使い続けることにしました。

ウエイトボルトを抜くのに手間取る

無事(?)使用シャフトをEX-Proに決めたじんぼーですが、やっぱりキューが重い。

最初のうちは「使ってるうちに慣れるでしょ」と軽く考えていましたが、その重さが明らかに精度に影響を及ぼしています。

さすがにちょっとたまらんということで、少しでも軽量化するためにウエイトボルトを抜くことにしました。

手間取りその① バンパーゴムが外せない

ショーンのバンパーゴムは小さなキャップボルトで止まっています。

最初のうちは「六角レンチ持ってるからそれで回せばいいよね」と思っていました。

ところが、いざバンパーゴムを外そうとしたら、

じんぼー
じんぼー

3mmじゃ小さい。んじゃ4mmか?ん?大きい・・・。あれ、工具が合わない・・・。

なんと、手持ちの六角レンチでは合うサイズがなかったのです。

じんぼー
じんぼー

もしかしてインチか!?

ショーンはアメリカ製。インチの可能性が高いです。

日本に住んでいてインチの六角レンチを回すなんて基本的にはありませんので、インチのレンチは持っていません。

仕方ないので、インチの六角セットをポチりました。

六角レンチ(インチ)が到着。

早速合いそうなサイズを当ててみる。

じんぼー
じんぼー

やっと尻ゴム外せるよ~。これは大きいな。んじゃ、これは・・・小さい。ん?・・・このセットにも合うサイズがない・・・(゚Д゚;)

どういうこと~~~~!?

㎜でもインチでもないなんてありえないですよね!?

もしかして3.5mmみたいな変態サイズですか!?

なんでそんなサイズ使ってるんだよ!!<`ヘ´>

せっかくインチサイズ買ったのに無駄になってしまいました。

なんか代わりに回せそうな工具無いかな~。ん?これとか合うかな?

そこで見つけたのは、

トルクスレンチ~~~~!

この中で合いそうなサイズを入れてみると・・・

じんぼー
じんぼー

入った!ヽ(^o^)丿

六角のキャップボルトをトルクスで回すという荒業ムーブでバンパーゴムを外すことに成功した私。

じんぼー
じんぼー

ふぅ、てこずらせやがって(;’∀’)

にしても、外したバンパーゴムに加工粉がやたらと付着してたんだけど・・・。

手間取りその② ウエイトボルトが外せない

バンパーゴムが外せたので、中を覗くとウエイトボルトの頭が見えました。

これまた珍しいマイナスタイプです。

こんなに幅の広いマイナスドライバーは持っていないので、とりあえず持っているマイナスドライバーを当ててみます。

うん、回らない。まあそうだよね。

だいぶ固く締まっているようです。

さてどうしたものか・・・。

次は、10円で回してみましょう。

うん、回らない。

こうなったら、10円をペンチで掴んで無理やり・・・

グニャ・・・

じんぼー
じんぼー

10円歪んだじゃねーか

他に何か回せそうなものがないか家の中を探しますがいいものが見つかりません。

仕方ないので試しに100円で同じように回してみます。

グニャ・・・

100円も歪みました。

じんぼー
じんぼー

まだまだぁ!(>_<)

無理やり回します。

ギチッ!

じんぼー
じんぼー

回った!

何とかボルトが少し回りました。

少し回ったらあとはスルスル回ると思いましたが、まだまだガチガチです。

しばらく100円で回して、途中で500円にバトンタッチ。

最後までガチガチのまま何とか外すことができました。

入っていたウエイトボルトは、7gの一番軽いやつでした。

正直、もっと重いボルトが入っていれば、もっと軽くできたのですが、仕方ありません。

ってか、硬すぎですよね!

ショーンさん、キューの加工精度どうなってるんですか!?

バンパーゴムを戻します。

じんぼー
じんぼー

・・・バンパーゴムのボルトってウエイトボルトに止まってたんだよね?ウエイトボルト抜いたら止められなくね?

( ゚Д゚)・・・もういいや、ゴムもそこそこきつかったし、ギュッと入れとけばいいよね!

ってことで、バンパーゴムはねじ込んだだけにしちゃいました。笑

軽くしたので使ってみる

ウエイトボルト7gを抜いたので、使ってみます。

たかだか7gですが、だいぶマシになった気がします。

お尻が軽くなったので、更にジョイント部分付近の重量感を感じるようになりましたが、キューを振っていて以前よりはまだ楽です。

これはおそらく、ジョイントカラーがステンレスだからだと思います。

Mezzキューの多くは、ジョイントカラーが樹脂ですから、ステンレスを使うのは初めてです。

ジョイントカラーの重量感がここまで影響するとは思っていませんでした。

この部分はさすがに交換するわけにはいかないので(頼めばやってもらえるお店もありますが、さすがにショーンを損ねてしまうのでやりません)我慢です。

その他、気になった部分は下記です。

タップが柔らかく感じる

ウエイトボルトを抜いたとはいえ、まだまだMezzのSAと比べて重いです。

これまで、ちょうどいい硬さだと思っていた「BIZEN ノーマル用・準ハイテク用タップ」がやたら柔らかく感じます。

特に、遠目のショットで引きを効かせたい時など、タップがキューの重さに負けてしまっている感覚があります。

もう少し硬めのソリッドな打感が欲しい感じになってきました。

とはいえ、このBIZENタップのグリップ力も捨てがたいし、まだまだ寿命を迎える感じでもないので、しばらくは使うことにしましょう。

こじり癖が顕在化する

「こういうショットの時こじりやすい」みたいなシーンって誰しもありますよね?

私は、的球がレール際にあって、少し薄目の厚みからストップで狙うようなショットの時、無意識にひねりを入れる(こじる)癖があります。

そのこじった状態でも入るように体が厚みを勝手に修正してしまうのですが、キューが重くなったことで厚みの修正が間に合わず、厚めに的球が外れてしまうようになりました。

こういう時、キューの重さを利用して素直なストロークができないといけないなと思いました。

なんやかんやあったけど結局どうなの?

うん、確かに重いですよ。

まだまだ買って間もないので、使い慣れてないし、見越しも少し変わったし、押し引きのかかり方が変わったから思ったラインに乗せられないし。

それでもやっぱり、

買ってよかった!ヾ(≧▽≦)ノ

キューを眺めてるだけで満足感があります。

これから長い付き合いになると思うけどよろしくねショーンちゃん!

おまけ ~今日のビリヤードあるある~

キューを変えた時、シャフトを変えた時、ウエイトボルトを変えた時・・・

合えば感動、合わなければ違和感。

合っても合わなくても、使っているうちにそれが普通になる。要は慣れ。

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