こんにちは、じんぼーです。\(^o^)/

左上コーナーポケット狙えないことはないけど、入れる自信全然ないわ~(゚Д゚;)

8番への出しを失敗してこんな配置になってしまったとき、バンクショットが頭をよぎりますよね。
左上のコーナーポケットを狙ってもいいんですが、入れに集中しないと8番をポケット出来る自信がなく、9番への出しまで考えられないような配置です。
下手したら、サイドスクラッチの危険もありそうですね。
それならば、バンクショットで8番をサイドポケットに狙って、手球をストップさせると、かなり9番が楽になります。
しかし、8番に対して真っ直ぐ当てると、入射角と反射角が同じだとすると、サイドポケットの方が手前にあるため入れることができません。

ですが、実はこれ、手球をほぼ動かさずに8番をサイドポケットに入れる方法があるんです(^_^)
今回は、バンクショットの狙い方をご紹介したいと思います。
バンクショットとは
バンクショットとは、手球を的球に当てた後、的球をクッションさせてポケットするショットの事です。
コーナーポケットを狙うことを「コーナーバンク」、「サイドポケット」を狙うことをサイドバンクと言います。
短クッションを使ってコーナーを狙うことを「縦バンク」と言ったりします。

ちなみに、手球をクッションさせてから的球を狙うショットを「空クッション」と言い、バンクショットと似ていますが別物です。

クッションの構造
ビリヤード台のクッションの構造は、中にゴムが入っていて、そこにラシャを貼り付けてあります。

クッションを指で押してみれば分かるのですが、力を入れると凹みます。
そのくらい弾力があるゴムが使われています。
理論上の入射角と反射角

皆さん、先ほども載せたこの絵ですが、入射角と反射角が同じという絵です。
これが「光」と「鏡」だったらこのようになるでしょう。
しかし、これ、一見正しそうに思えるのですが、ビリヤードにおいてはこのように球は反射しません。(こうなるようにショットを調整することはできます。)

ストップショットの無回転でクッションさせれば、入射角と反射角が一緒にならないの?
ならないんですよ。
その理由としては、ラシャの摩擦、クッションゴムの変形、的球と手球の摩擦(スロウ)などが影響するためです。
強さで変わる入射角と反射角
まず、一つ目の要素である、「強さ(ショットスピード)」についてです。
結論から言いますと、ショットスピードが速くなればなるほど、入射角に対して反射角が狭くなります。

ショットスピードが遅ければ、比較的入射角と反射角は近しくなります。
この理由としては、クッションゴムの変形にあります。
前述したように、クッションの芯材に使われているのはゴムなので、外力によって変形します。
クッションに対して斜めに進入してきた球は、クッションゴムに当たった瞬間、ゴムを変形させます。

クッションに力を吸収された球は、クッションの反発力によって跳ね返されますが、横向きの力も吸収されるためクッションに対して垂直方向の反発力が多く残ります。
よって、ショットスピードが速ければ速いほど、入射角に対して反射角が狭くなるということです。
もちろん狭くなる限度というものがありますので、ご自身のショットスピードを確認しながらどのくらいの強さならどのくらい縮む(反射角が狭くなる)のか試してみてくださいね!
今回の例で言うと、入射角と反射角が近くなるような弱めのショットだと8番をサイドポケットに入れることはできないので、強めのショットをすることで反射角を狭くすればポケットすることができるでしょう。
押し引きで変わる入射角と反射角
手球の押し引きでも、的球の反射角は変わります。
この場合、「スロウ」の影響があります。

押し球の場合は、歯車効果で的球が逆回転もしくは無回転の状態でクッションに入るので、反射角はある程度理論通りか少し開き気味になります。
逆に、引き球の場合は的球が前回転するので、クッションからの反射角は狭く出てきます。
ひねりで変わる入射角と反射角
手球にひねりを入れて的球に当てるだけでも、反射角は変わります。
この場合も押し引き同様、「スロウ」の影響が大きいです。
スロウについては以前、別の記事でご紹介しましたが、手球に横回転(ひねり)を加えることで、歯車効果で的球が逆回転するとともに、手球との分離角が変化する現象です。
では、バンクショットの際にひねりが与える影響を説明しましょう。
例えば、手球に対して順ひねりを入れることで反射角は広がります。

この場合、的球に真っ直ぐ当てるからひねりに「順」とか「逆」とかあるのかな?(;・∀・)
私もよく分かりませんが、ここでは「順」ひねりとしておきます。

このように、手球の回転が的球に伝わり、的球の反射角は広がります。
もちろん逆ひねりを入れた場合は反射角は狭まります。
今回の配置では、反射角を狭くしたいので、手球に逆ひねりを入れることでそんなに強くショットしなくても8番を狭く反射させることができるでしょう。

いろいろ組み合わせて使うこともできる
上記で「強さ」「押し引き」「ひねり」それぞれで変わる反射角の話をしましたが、これらを組み合わせて使うこともできます。
反射角をすごく広くしたいとき
反射角をすごく広くしたいときは、
・弱めのショット
・順ひねり
・押し球
これらの組み合わせをすることで、反射角はかなり広くなるでしょう。
反射角をすごく狭くしたいとき
反射角をすごく狭くしたいときは、
・強めのショット
・逆ひねり
・引き球
これらの組み合わせをすることで、反射角はかなり狭くなるでしょう。
まとめ
- クッションゴムは弾性があるため、入射角と反射角は同じにならない
- 的球のクッションからの反射角は、ショットの強さ、押し引きの回転、ひねりの回転で変わってくる
- それらを組み合わせて使うことで反射角が変わる
今回題材にした配置のように都合がいい時ばかりではないでしょうけど、ショットスピードやひねりによる的球の反射角への影響が分かっていれば、どのようなショットを選択するか分かってくると思います。
理屈で分かっていても、バンクショットは最終的には感覚的なところも大きいので、数をこなして体に染みつける必要があるでしょう。
是非、いろいろ試してみてくださいね!
それでは、楽しいビリヤードライフを~。\(^o^)/
おまけ ~今日のビリヤードあるある~
バンクショット、キレイに決めたあと、テンション上がって次の球外す。
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